それにしても but still 2005 4 13
国内の政治・経済だけでなく、
世界も、国際政治、国際経済、国際金融、地球環境と、
まるで氷の上を歩いているようなものです。
要するに、危機的状況と背中合わせです。
もちろん、こうした状況は、過去にもあったでしょう。
しかし、問題なのは、こういうことです。
現代という時代においては、みんな得意分野や専門分野に特化してしまい、
誰も、こういう問題を総合的に考える人がいなくなったことです。
これが、最大の危機です。
確かに、自分の得意分野や専門分野に特化すれば、楽でしょう。
しかし、全員が、そうなってしまうと、つまり全員が専門家集団になってしまうと、
全体では、烏合の衆となってしまいます。
たとえ、個人個人の行動が正しくても、
そういう正しい行動を合計しても、必ずしも全体では正しいとは限らないのです。
だから、舵取りする人が必要なのです。
しかし、今の日本も、今の世界も、舵取りがいない状況です。
日本も、世界も、どこへ漂流するのか。